2010年08月01日

「人間を破滅させる三つの要素」

仏教とは「仏の教え」ですが、単に釈迦の悟り・教えというだけでなく、その後何千年という年月の間に積み上げられた、東洋の人間の知恵が集結されていると思います。信仰云々でなく、人間が生きていく上での知恵、人間がすこしでも幸せになるための方策と私は考えています。それを慈悲というのでしょうか。

   今月の仏教講座では、人間を破滅させる三つの要素を学びました。
それは、1,むさぼり 2,怒り 3,妄執 です。

  もとより、人間の煩悩は108あるとされますが、この三つは煩悩のなかでも、とくに怖いものと言います。最初の二つはそれを激化して行動する事によって、多くの争いや事件を惹起することは今日の数々のニュースをみても容易に理解できます。

  三つ目の「妄執」が分かりにくい。それを少し説明させていただきましょう。
 人間にはいろんな欲があります。食欲、性欲、睡眠欲、金銭欲、物欲、名誉欲、支配欲、独占欲、愛欲、権力欲、地位欲・・・(最初の二つが特に基本的な欲とされます)。

   ただし、それらの欲は、人間が生きて行く上でなくてはならないもので、人間の活力源、幸福源でもあります。決して悪いものではありません。ただ、それらに執着することがよくないということです。妄念、妄執が煩悩となって、人間を不幸に導く、場合によっては、破滅に導くということを教えています。
 
  要はなにごともほどほどにということでしょうか。

{注}煩悩(ぼんのう)・・・(仏)心身をなやます一切の妄 念。

   夏の日の眠気覚ましに、と思って書きましたが、如何でしょうか。それにしても今年の夏は異常ですね。山にでも逃げましょうか



Posted by ライフパートナー at 16:10│Comments(0)
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